ファンタジー映画感想11 パンズ・ラビリンス
2006年スペイン映画。ダークな雰囲気のもの悲しいファンタジー。辛い現実をファンタジーで美しいものにする、みたいな映画。オフェリアのお洋服が可愛い。悪役のヴィダル大尉にも私は同情した。あの人の人生は苦しいだろう。それに彼だって彼なりに妻を愛していた。
あらすじ
内戦の続くスペイン。主人公オフェリアは母が軍人の大尉と結婚するので身重の母と共に彼の任地の屋敷まで越してくる。大尉は連れ子のオフェリアを疎み、母の具合は悪く優しいのは家政婦のメルセデスだけ。ある夜妖精に導かれパンの神殿に行く。パンはオフェリアに三つの試練を課す。
感想
とにかく内戦の描写がキツい。精神的にくる。しかし悪趣味な残酷さではなく、悲惨さを伝えるための残酷さなので見ていて制作側への怒りはわかない。パンの神殿は美しく、また恐ろしい。クリーチャーの類はベースがあるというよりはデル・トロのセンスに思えた。最後はそれなりに納得がいく結末。