持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想23 シェイプ・オブ・ウォーター

シェイプ・オブ・ウォーター (字幕版)

2017年。劇場公開してた時から見たかったのになぜか見に行かなかった一作。イライザと彼の恋がロマンチック。あとイライザの暮らしが美しかった。でもギレルモ・デルトロの作品っていつも「好きは好きだけど大好きってほどでもない」で終わるんだよなー。

 

あらすじ

冷戦時、米国秘密機関航空宇宙研究センターに南米の川から神と崇められていた生き物が運ばれてくる。口のきけない女性イライザはその「彼」に恋をするが、彼の警備担当ストリックランドは生体解剖をすると宣言する。イライザはゲイの友人とロシアのスパイと共に彼を運び出すことに。

 

感想

ヒロインのサリー・ホーキンスが決して若くはないし派手なハリウッド的なゴージャス美人ではないんだけどそこはとなく可愛くて色っぽい。別にセクシーな服着てるわけじゃないんですよ、だって清掃員だし。でもなんかセクシーなので彼女に惚れるのわかりますね。

元々この話、監督が美女と野獣を見て「なんで最後野獣は人間に戻らないといけないんだ。野獣のままじゃダメなのか」って思ったことから始まったみたいなんですけど素敵な話ですよね。確かに野獣のままでいいじゃないか。

イライザの暮らしは豊かではないし恋人もいないけれど幸福そうで良い。羨ましい。ただ最後までその丁寧で静かな幸福な暮らしは続きませんが。クリーチャーの造形が良いです。脇を固める人たちも良い。ゲイの絵描きや清掃員仲間とかね。デルトロの悪役って残酷でありながら哀れなところがあるんですけど今回もそうです。

デルトロ監督の作品って痛そうなシーンが本当に痛そうなんですよね。それは今回も変わらないのでご注意を。私目を覆ってそこだけ見ないようにしてました。見られなかった〜。一つだけ重要な注意があります。この映画、猫が死にます。死ななくてもよかったじゃん、っていうシーンで猫が死ぬので例え架空の猫でも猫が傷つくと心が潰れる人は見ない方が良いです。