持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想46 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 (字幕版)

2010年。昔見たのに全く覚えてなかった。冒険はエンタテイメントとしては面白かったんだけど、努力なしになんでもできてしまうのはクソファンタジー映画。ただある種の悲しみがあってそれを許せてしまう謎。パーシーが難読症ADHDだからだな。

 

あらすじ

高校生パーシーはある日海の神ポセイドンの息子であると告げられ半神半人のキャンプに行く。ゼウスの稲妻を盗んだ犯人と思われているのだがパーシーには覚えがない。ある日冥界の神ハデスが現れて母を返して欲しければ雷を持って来いという。パーシーは事情を説明しに冥界へ向かう。

 

感想

足の悪い奴はサテュロスケンタウルス難読症ADHDは神の息子。現実世界で困難を抱えている人が実は、という意味では夢がある話。エンタテイメントとしては楽しいしギリシャ神話をもとにしてるので続編も作りやすそうだが、葛藤とか成長という意味では驚くほど軽い。子ども向けなのでこんなものか。

 

これ、元は児童書なんですよね。リック・リオーダンという人が原作。映画版はかなり原作小説を損なっているようなんで、映画だけ見て原作を悪く言ってはいけないよくあるパターンの一つ。いわゆる大作なのでお金はかかっています。なのでB級映画ではありません。衣装もCGもちゃんとしてます。悪いのは脚本っていう、もうそれだけだと思うよ。それにそんなにうるさいこと言わなければ普通のエンタメ映画としてさらっと見られると思います。