持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想72 ミス・ペレグリンと奇妙な奇妙なこどもたち

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち (字幕版)

2016年。名前は聞いてたんだけど有料なことが多くて挙句にエヴァ・グリーンティム・バートンだったので後回しにしてた作品。飽きずに観られたのだが何となくループの仕組みについて腑に落ちなかった。過去に戻って好きな女と暮らす選択は斬新。

 

あらすじ

ジェイクの祖父が殺された。遺言に従ってジェイクはウェールズの小さな島へやってくる。そこは祖父が育った児童養護施設があったが、大戦時爆撃で破壊されていた。ところがそこへ祖父の話に出てきた子どもたちがジェイクを迎えにくる。彼らは時間を操り、爆撃の日を繰り返していた。

 

感想

超能力者の子供たちを集めた養護施設や、異能者の中の利己的な集団など分かりやすい。子どもたちとジェイクの絆のでき方なんかは自然で違和感なし。子どもの数が多すぎる気はしたけれども書き分けができているのでキャラクターがわからなくなることはないですね。これは脚本家が上手いんだと思う。自分で買うことはないが面白い作品だったと思うし見ても損はない。エマ役の女の子がティム・バートンの好み。金髪で色白で不気味な幽霊のような天使のようなそんな女の子。エラ・パーネルが女優さんなんですが、この人はマレフィセント実写版の子供時代のマレフィセントをやっていた人でもある。本当は金髪じゃないんですね〜。

この映画が変わっていると思った展開の一つがジェイクとエマ達は違う時間を生きているのだけれどそれで恋をあきらめるのではなくてタイムループポイントを駆使して共にいる結末に至ること。大体ファンタジー映画でパラレルワールドや時間が違うと共にいるのはあきらめて心の中ではいつも一緒だよ的な選択をしがちなんですが、この話は諦めなくてかっこいいなと思った。