持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想75 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 (字幕版)

2013年。ひっさしぶりにガチのクソファンタジー映画を見た!!という感想が第一なんですが、でもちゃんとお金のかかった映画なのでそういう意味でクソってわけじゃないんです。キャラクター、脚本に対して腹を立てています。 まずヒロインのアナベスの性格がくそ悪い。見た目差別、種族差別。主人公の個性のなさや問題の解決策は全て神である父親によるものであるとことかやばい。

 

あらすじ

半神半人の訓練所を守る死んだ半神の木が毒される。毒を癒す金の羊毛を探しにパーシーはアナベスとグローバーの他、新しく現れた腹違いのキュプクロスの弟タイソンも連れて魔の海へ向かう。ヘルメスの息子ルーク(前回の悪役)も金の羊毛を探していた。クロノスを蘇らせ世界を滅ぼすために。

 

感想

タクシーのシーンはポッターのナイトバスとロン父の空飛ぶ車を参考にしましたねって感じです。あと悪役の描き方がほんと深みないし、善玉もろくでもないし。キュクロプスのタイソンがパーシーの弟でいい奴なのにずっと扱いが雑なのも最後適当に感動要員にされるところもくそ。パーシージャクソンはこれで打ち切りでしたがまぁこの内容なら2作目作られたのが奇跡ですよ。映画の出来には原作者もめちゃくちゃ怒っていたそうですがそりゃそうだよなと納得。何かの悪口を言ってストレスを発散したい時に見ると良いクソ映画って世の中には結構あるんですけどこれもその一つですね。

ファンタジーではないですが、映画の「少年たち」、ジャニーズの舞台を映画化したやつも見終わった後みんなで時間をかけて罵りたくなる、そういう怒りのエネルギーの湧き上がる映画でおすすめです。ある意味元気が出ます。私ジャニオタでもあるんで公開初日の1回目に別のジャニオタと見にいったんですけど、私がキレるよりも隣のジャニオタがものすごく怒っててそっちを宥めるのに必死でそんなにキレられなかった。でも帰ってからめちゃくちゃ家族に時間をかけていかにクソだったか説明しましたね。「見終わった後誰かと話したくなる」映画でした。ちょっとあんまりパーシージャクソン2の話できなかったな。

この映画は出来があまりに悪かったために原作者が非常にがっかりしたことで有名です。原作は読んだことがないんですが、確かに見た目が派手なだけで話は雑だしキャラクターの(能力は別として人格的な)魅力はないしで、大事な自分の子供をこんなふうにされたら原作者ががっかりするのも無理はないでしょう。CG等派手なので難しいことを言わなければそれなりに楽しめるかと思います。