持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想77 テラビシアにかける橋

テラビシアにかける橋 [Blu-ray]

2007年。ファンタジー映画で検索してると一位にはならないが30位以内に入ってることが多い映画。魔法的な雰囲気のある作品であって所謂ヒロイックファンタジーとかパラレルファンタジーとかではない。テラビシアでの出来事は全て空想であるとわかっているので。

 

あらすじ

家が貧しいことで学校では虐められ、家族からも浮いている少年ジェスは絵が得意。ある日風変わりな転入生レスリーが現れる。彼女は物語を作るのが上手く、2人は仲良くなり秘密基地をつくる。そして空想の王国テラビシアを作る。一方現実でも彼らはそれまで立ち向かわなかったことに立ち向かうようになる。

 

感想

こういう作品もファンタジーなんですよ。ファンタジーの効能の一つ、何故パラレルファンタジーで主人公は異世界に行くのかというとそこで力をつけて元の世界で生き抜くためだから、なんですけどこの作品でもジェスやレスリーは空想の王国テラビシアで現実の困難を乗り越える力を少しずつ身につけていきます。いじめっ子の女の子にやり返すシーンはちょっとやりすぎて可哀想でしたけれども。まぁ事情があってもいじめる方が悪いんですが、想像力のない奴のいじめの残酷さと想像力のある奴のいじめの残酷さって別種で、後者もかなり人を傷つけるんですよね。

孤独でナイーブな少年少女の話なので、オタク的な人は胸に染みるでしょう。良い映画だった。私は泣きました。