持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想86 ファンタスティックビーストと魔法使いの旅

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(字幕版)

2016年。ポッターの原作者が脚本を担当した新シリーズ。監督はポッターのデビッド・イェーツ。主人公はポッターの教科書の作者でニュート・スキャマンダー、イギリス人。彼がアメリカの魔法使いとアメリカのマグルとパーティーを組む話です。ポッターシリーズ終わっちゃってなんかやりたいねってことで始まった企画なんでしょう。学校ものはもうやっちゃったので主人公を大人にしました。エディ・レッドメインといういい役者を主役に据えて豪華に新シリーズスタートです。

 

あらすじ

米国では魔法生物は禁止され、魔女狩りの動きがある。英国人魔法生物学者のニュートは闇祓いのティナ、その妹クィニー、非魔法族のコワルスキーと親しくなる。米国魔法省のグレイブスは最近の不可思議な破壊の原因をオブスキュラスと見ていた。オブスキュラスは魔女狩りの一味の一人だった。

 

感想

金がかかっているし主演はエディ・レッドメインだしで豪華なエンタメ映画。ポッター映画を8作、原作も読んでいる人ならついていける。人間の視点、初見の人の視点としてはコワルスキーがいるので入りやすいだろう。また魔法生物たちがかわいい。地下鉄の魔法のシーンはスピードが早すぎてわかりにくい。

私過去を振り返る映画って常々緊迫感に欠けると思ってるんですよ。このシリーズもハリーの時代より前のことを扱っているわけで悪役はグリンデルバルドですが、グリンデルバルドがどうなるか我々(熱心なポッターファン)はもう知っているわけです。彼、ポッターの時代投獄されてたもんね。ダンブルドアと決闘して負けて要塞かなんかに入ったでしょう。で、そこにヴォルちゃんがやってきてやいやい言われて殺されたじゃないですか。だからジョニー・デップが出てきて豪華に悪役やってても「まぁこの人ジュード・ロウに負けるしな。で、レイフ・ファインズに殺されたしな」って思ってしまう。そのオチが見えてるつまらなさをなんとかするためにオブスキュラスが出てきたのかな。

アメリカ英語とイギリス英語の差の話が出てきたのは面白かったですね。マグルとノーマジとかね。せっかくイギリス人がアメリカに来たんだから入れていきたいポイントです。美術はよかったし、衣装もよかった。

ヒロインがユダヤ系っていうのも多様性って意味でいいと思います。人気のでそうなキャラクターみんな白人ですけど、もうこれはいいってことにしましょうよ。今回のロン枠がコワルスキーですね。でもこれから事態が暗くなっていった時にただのパン屋である彼がどんどん物語の中で空気になってしまわないか、そこがポイントだと思います。彼が観客と魔法界の架け橋になっているので。