持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想92 ハリー・ポッターと謎のプリンス

ハリー・ポッターと謎のプリンス (字幕版)

2009年。ポッター6年生に。私のポッター映画好きランキングの一位は秘密の部屋、二位はこれ。三位が7のPART2ですね。 この話はホークラックスを探しに洞窟の湖行くところのダンブルドアの派手なメラガイアードラクエ好きなんですよ)が爽快。ポッターにしては珍しく怖いと思わせてくれる演出ですし。 セブルスの裏主人公感も出てくる。

 

あらすじ

ハリーはダンブルドアに連れられてヴォルデモートの倒すために彼の秘密を探る。秘密の鍵は新しい魔法薬学教師スラグホーンが握っており、ダンブルドアは探り出せと命じる。一方ドラコは闇の帝王の命令でダンブルドアの暗殺計画を実行するもなかなかうまくいかない。スネイプはドラコの母から破れぬ誓いでドラコを守ることを誓わされる。

 

感想

ダンブルドアが死ぬ回なので重要ですね。ダンブルドアはポッターにおけるガンダルフであり、ガンダルフよりも神的キャラ。児童文学って、途中で重要な人、師が死ぬんですよ。それによって主人公がより強くならなければならなくなるんですね。よくある物語的な展開です。LOTRではガンダルフが死に、そして守ってくれるアラゴルンとも離れ離れになりますし、エラゴンではエラゴンドラゴンライダーの師匠、ブロムが死にますね。ポッターにおいてはガンダルフがそれです。

シリウスも死にますが、シリウスは結局三作目の最後で味方だと分かって4作目でちょこっと優しくしてもらって5作目で死ぬので、ハリーにとっては家族的あたたかさを感じる人だったかもしれないけれどずっと頼りにしてきたわけではない。ハリーが一作目からずっとこの人についていけば大丈夫、と信じていたのはダンブルドアでした。その彼が死んだわけです。最終話に向けてハリーはより自立しなければならなくなる。

ハリーはジニーと、ハーマイオニーはロンとくっつくのもこの話から。ホークラックスを探して壊すという目的も提示され意味深い一本。