持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想96 ホビット 竜に奪われた王国

ホビット 竜に奪われた王国(字幕版)

2013年。ホビット3部作2作目。

レゴラスとスランドゥイルパパ、オリキャラのタウリエル、本作のアラゴルン枠(イケメンの強い人間で味方枠)バルド、ドラゴンの中のドラゴン、のスマウグ登場回。レゴラス美しいしスマウグが本当に理想のドラゴン。ドラゴンって言ったらこれでしょ!という感じで最高です。正直YouTubeでPJがデザインは今までにないものにしたいみたいなことを言っていた時は嫌な予感しかしなくて泣きそうになりましたが(だってPJって結構ゲテモノ好きなんで……)、出来上がりは本当に満足いくTHEドラゴンでしたね。良かった〜!!

 

あらすじ

ビルボらは闇の森の蜘蛛やエルフたち、追手のオークから逃れ、そこから逃げると湖の町にたどり着く。湖の町のかつての英雄末裔バルドはドワーフの旅を歓迎しない。はなれ山に巣食うドラゴンスマウグを起こし災を招くというのだ。トーリンは忠告を聞くわけもなくはなれ山に向かう。

 

感想

スマウグの見た目、スマウグの宝に圧倒される。あれ、中に本物の金貨が混ぜてあるんですよ。ただ重いので段々に沈んていてしまって大変だったそうですよ。ドラゴンのビジュアルは最高でした。でかい体、美しい鱗と翼、恐ろしいけれど綺麗な目。心の奥まで見透かされそうな目ですね。「ドラゴンってこういうものなんですよ!」という熱い思いが止まらない。ドラゴンは空飛ぶ馬じゃないんだよ。賢くて強くて恐ろしく、油断のならない生き物なんだよ。最近のドラゴンをペットにしたり、ただの乗り物にしてる映画にむかついてる人には嬉しい映画だと思いますね。

ウリエルはオリジナルキャラですが私は必要だったと考えています。だって原作、トールキンは特に何も考えないで書いてるんで女性がいないんですよ。ページをめくってもめくっても髭、髭、髭、モンスター、モンスターです。ちょっとは女性にいてほしい。そこでタウリエルを作り上げたわけですが、活動的で強い女性エルフキャラ。いいと思います。平民のエルフなんでエルフらしい特徴を備えながらもそこまで無茶苦茶に美しいわけじゃないところもいい。私の大好きな天然すっとぼけエルフのレゴラスも出てきますが、LOTRの時代に比べてかなり若いので性格がまだ青いのもいいですね。

そしてスランドゥイルのこの世のものとは思えない美しさ!鏡みて自分の耽美さに目が潰れないのかな、というくらいの耽美さです。役者のリー・ペイスは息子役のオーランド・ブルームよりも本当は年下なんですよね。