持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想97 ホビット 決戦のゆくえ

ホビット 決戦のゆくえ(字幕版)

2014年。ホビット3部作3作目。原作ではビルボが気絶していてほとんど描かれなかったところをたっぷり描いたのが売り。 ドワーフ軍とエルフ軍の共闘はLOTRでも描かれなかったのでそこも見どころ。女性物肌着とファンをざわつかせたミスリルの胴着がここで出てきます。この女性用肌着はのちにフロドにお下りになりますね。

 

あらすじ

竜は湖の町を襲う。一方トーリンはますます理性を失い、エレボールに立て篭もる。スランドゥィルのエルフ軍と湖の町の民はエレボールを包囲。しかしトーリンもドワーフの援軍を要請していた。ビルボは竜の病に冒されたトーリンを救うためある策略に。ドワーフ対エルフ&人間の戦争になるかと思いきやそこにオーク軍もワーグ軍が現れ、五軍の戦いが始まる。

 

感想

LOTRもそうだったのだけれど、伝統的なヒロイン枠、ピンチに陥るのはなぜかいつもガンダルフというのが今回もある。鉄の鳥籠に入れられる吊るされるというセクシーな目に合うガン爺。爺さんが監禁されていたぶられるのを神妙な顔をして見つめるわけですが、これ往年の映画のお約束でいえば綺麗なお姉さんがやられる部分ですよね?ちょっとSM的要素というか。ところかここをPJはなぜかガンダルフに任せるんです。おまけにガラドリエルの奥方が姫抱っこしてくれる。 スランドゥィルの鎧と乗騎がめちゃ美しいので必見。めっちゃ可愛いんですよ、スラ様の乗騎。森のエルフ王に相応しいのでぜひ見てください。

この五軍の戦いではトーリンも死にますし、キーリもフィーリも死ぬ。綺麗どころALL DEADです。フィーリのファンがフィーリの死の描き方が雑だったと言って怒っていましたけれど、私はあれでもかなり良かったと思っています。だって映画全体を見るとフィーリってそこまで重要でもなかったんですよね。ドワーフで重要なのはもちろんトーリン、そして無鉄砲、血気盛ん、恋愛枠でキーリです。フィーリはトーリンの後を継ぐ運命にあり、それでいながらまだ若いという点でエモい部分はありましが、他にも描かなければならない人物(ビルボ、ガンダルフレゴラス等々)がいる中でフィーリに割く時間はそれほどないですよ。かなり割いてくれたと思っていいでしょう。

スラ父さんのレゴラスへのラストあたりの台詞、アラゴルンを探せはLOTRの布石として良いですね。私はたぎりました。