持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想124 バトル・オブ・マジック 魔術師マーリンとアーサー王

バトル・オブ・マジック 魔術師マーリンとアーサー王

2015年イギリス。タイトル通りアーサー王伝説に材をとった映画なんですけど、私、お恥ずかしながらアーサー王伝説よく知らないんですよ。なんでかっていうと姉がトリスタンとイゾルデの話好きすぎてオタクの圧に負けて自分はなんとなくその道を通らなかった、っていうだけなんですけど、流石に大人のファンタジーオタクがアーサー王わかんないのはやばいのでこの映画見ながら本買いました。読まなきゃ…。 アーサー王わからないせいでどの程度原点の物語やキャラを使っているかわからなくて正直アーサーとマーリンしかわかんなかったなー。オルウェンとかドルイドとか原点で出て来るの? ランスロットやガウェインが出てこないのは王位につくまでの話なんでわかりますけども…。

 

あらすじ

マーリンは光の神の一族の印を生まれつき持って生まれた魔法が使える子。国王付きのドルイド、アバソルが生贄に捧げようとしたので若き日のアーサーが森に逃す。15年後、王は心を病んでドルイドの言いなりに。ドルイドの策で軍を追放されたアーサーは沼で拾った剣に導かれマーリンを探す。

 

感想

ファンタジー映画としては平均点って感じの話なんですよねー。変なところはあるけど物凄くダメってこともないしいいところもあるし真面目に作ってあるしちゃんとしてるし、でも感動したりすることはなくて、可もなく不可もなくといったところ。ファンタジー映画が科目にあったら秀才の生徒が課題の成果物として出してきそう。

テーマはアーサー王(王道)、マーリンとアーサーの友情(王道)、オルウェンとの恋愛要素(エンタメ映画の常道)、王は悪いが本当に悪いのはドルイド(王道)、さらにドルイドの上に悪の神(王道)、コミカルなやりとり(物語の緊張をほぐし緩急つける常套手段)、神殺しの剣(王道のかっこいい武器)、と王道と常套手段の連続なんですよ。衣装も別に悪くないし、剣のデザインも良かったと思います。「バーバラと心の巨人」は戦鎚のデザインがパシフィック・リムとかそういう映画のアイテムみたいなデザインでわらってしまったけどそんなこともない。魔法の効果はショボかったけど予算そこにはふらなかったのかな?って感じで。 褒めるほどじゃないのはなんなのかっていうとあまりにも普通だったからかなー。普通のことをするだけでも偉いんですけどね。でもわざわざこの映画を見る必要はないし時間の中で忘れ去られていく映画だと思います。あらゆる意味で普通。