持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想131 ティム・バートンのコープスブライド

ティム・バートンのコープスブライド (字幕版)

2005年。ストップモーションアニメです。いかにもティム・バートンぽい。私この映画好きなんですよ。76分の短い映画なんですけどまとまっていて非常に良い。音楽もいいし。キャラクターも良いし最後もスカッとする。元はロシアの民話。

 

あらすじ

成金の息子と没落貴族の娘の結婚。リハの日、ヴィクターはヴィクトリアに一目惚れ。誓いの練習をしていた彼は誤って死体の花嫁と結婚する。彼女は駆け落ちの約束をしたが男は来ず殺されたのだ。ヴィクターは生者の国に戻ろうとする。一方突然現れた金持ち男がヴィクトリアと結婚しようとする。

 

感想

エミリー(死体の花嫁)もヴィクトリア(没落貴族の娘であまり美人でない)もすごくいい子で魅力的なので好感が持てる。ヴィクターもいいやつ。エミリーをふる格好になるんだけどそれでもエミリーに対して誠実だしエミリーが許すピアノの連弾のシーンも納得がいく。あれはセリフなしで心の変化、心の触れ合いを描くうまいシーンなので、昨今の何でもセリフで説明しないと死ぬと思ってる垢抜けない監督とか脚本書きの皆さん参考にしてくれよ。全部セリフで言うと白けるからやめてくれ。

両親は両家とも感じが悪いんですけど物語的に必要なのでね。イライラはしない。音楽もいいです。

ティム・バートン的色調、画面の暗さなんですけど人物の顔が白かったりするので見づらいと言うことはないです。死者の国のみんなも陽気ですごく人好きがする。

76分、短い映画ですけど無駄なシーンもなく文句なし、いいとこいっぱいで上からものを言って僭越ですけど100点満点という感じ。