持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想145 アルテミスと妖精の身代金

アルテミス・ファウル 妖精の身代金 (角川文庫)

2020年ディズニーの実写作品です。 元々はポッターが凄く流行った頃にたくさん出てきた海外児童文学なんですよ。原作者はオーエン・コルファー。アイルランド人です。この作品もアイルランドが舞台。アイルランドといえば妖精ですけど、なるほどこのお話も妖精の話ですね。 元々は劇場公開を狙ってたんですけどコロナだのなんだのでディズニープラスでの配信となりました。原題はArtemis Fowlで主人公の名前なんですが、ポッターシリーズの影響を受けて「主人公名と〇〇の××」方式のネーミングにされています。基本Amazonのリンクを貼ってるんですが、この作品なんか見つかりませんので(Disney+でしか見れないのかな?)文庫のリンクを貼っています。

 

あらすじ

父親を誘拐された天才少年アルテミス・ファウル2世は身代金として求められた妖精たちの武器アキュロスを探す計画を実行する。一方地下世界で魔法とテクノロジーを駆使して暮らす妖精たちは行方のわからないアキュロスを探していた。妖精の1人ホリー・ショート大尉は失踪した父親を行方に関するヒントを手に入れ、上官の命令に逆らってアルテミスと接触を図る。しかしアルテミスはホリー大尉を捕らえたのだった。

 

感想

ディズニーが作ってるんで金はかかってて、役者も主役とヒロイン新人ですけどコリン・ファレルジュディ・デンチジョシュ・ギャッド(オラフ、それに実写美女と野獣のル・フウですね)とかちゃんとしてるんですよ。でも見るのが苦痛な映画って存在するんですよね。不思議。監督はケネス・ブラナー。実写シンデレラとオリエント急行殺人事件の人ですね。シンデレラもオリエント急行殺人事件もあんまり好きじゃなかったけどこれも好きじゃないですねえ。何がダメなのか。 まず、多分これシリーズにするつもりで作ったんでしょうね。悪役があまりにも不明すぎる。ちゃんと毎年公開する目処が立ってて撮影も済んでるなら全部続けてみて意味がわかる作り方してもいいと思うんですけど、そうでないならある程度一作できちんと完結する話にしないといけないと思うんですよね。でないと何?ってなってしまう。

次にアキュロスですよね。単語自体もオリジナルだし、武器で時間を操る、どこにでもゲートを繋げられるということ以外よくわからないんですよ。映画中で見つかるんですけどデザインも微妙なんですよね。 いろんな人のいろんな思惑が絡み合うのは面白いんですけど描き方が雑だとすべてが中途半端になるんですよね。最初の方のショート大尉をテクノロジーで外にやるシーンとかに時間使わなければもっとストーリーちゃんとやれたんじゃないかなぁ。最後も適当すぎましたね。ルート司令官と敵対する人もなんか魅力ないし。「見るのが苦痛映画リスト」に加わった一作です。