持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想149 魔法使いの弟子

魔法使いの弟子(字幕版)

2010年。ディズニー実写。ニコラス・ケイジ主演、監督はジョン・タートルトープ。ディスニーのニコラス・ケイジといえばナショナル・トレジャーですが、この作品はニコラス・ケイジが制作に関わってナショナル・トレジャーのスタッフが再集結して作ったそう。

 

あらすじ

かつて魔法使いマーリンと魔女モルガナが戦い、マーリンの弟子バルサザールたちはモルガナを人形に閉じ込めた。バルサザールはマーリンの後継者を捜しにNYを訪れ、物理オタクの青年デイヴを弟子にする。一方モルガナに寝返ったマーリンの弟子ホルヴァートはモルガナを復活させようとする。

 

感想

まさかのこれ劇場で見たんですよ。母がナショナル・トレジャー好きだったので面白いかもと言われて見に行った気がします。劇場まで行ったのにニコラス・ケイジが魔法使いだったことしか覚えてませんでした。見直してよかった。

明るい物語です。「ファンタジア」の「魔法使いの弟子」のパートを映画にしたような感じですね。有名な箒を操って掃除をさせたら失敗するシーンもあります。ただちょっとアニメそのものって感じではないので元のファンタジアのファンはあまり期待しすぎないでください。

ディズニーの映画なのでちゃんとしていて、強すぎる魔女とペーペーの魔法使いの弟子デイヴとの戦いもデイヴが研究している物理の力を使って戦ったりしています。善なるマーリニアン、マーリン側の人々は優しくて人と協力し、悪なるモルガニアン、モルガナ側の人々は仲間にも冷たくて仲間を殺して力を吸い取ったりするんですよ。これは誰も悪には感情移入できない。

でもなんとなく悪に魅力がない。なんでかっていうと最後方までモルガナ復活しないんですよね。そしてようやく復活したモルガナをデイヴが割とあっさり倒して終わりなんですけど、ずっと復活しないからモルガナの影が薄いんですよ。

あと主人公に魅力が足りないかな。頭良くて自分の専門分野には詳しくて、憧れ性と共感性(冴えないモテないオタク)をキャラクターに持たせようっていう意図は感じるんですけどどうもオタクっぽすぎたかな。

NYの様子を見せるっていう意図は感じましたしよかったと思います。走るタクシー、中華街、高層ビル、公園、とかね。

でもどうにも気が散る映画で集中してみるのが結構難しいです。見ても誰も不快にならないと思いますけど見ても特に意味のない映画です。2時間時間を潰したい、途中で寝ても後悔のない映画を選びたい、っていう時にはおすすめの映画です。見逃して困るシーンがないのでいつでも好きなタイミングで居眠りして大丈夫です。