持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ホラー映画感想 死霊館 悪魔のせいなら、無罪

死霊館(字幕版)

死霊館 エンフィールド事件(吹替版)

4DXで見てきました。2021年の作品です。死霊館シリーズは8作目かな?一作目の「死霊館」は2013年の映画で実在のアメリカの超常現象研究家のウォーレン夫妻をヴェラ・ファーミガパトリック・ウィルソンが演じています。一作目の監督はジェームズ・ワンで今回はマイケル・チャベス監督。

私は死霊館シリーズは一作目と「死霊館 エンフィールド事件」しか見てません。というのも死霊館シリーズ、面白いんですけど合わない部分もあるんですよね〜。

結論から言えば今作面白いです。2800円払って後悔なし。4DXとの相性もよかったです。というのも、死霊館シリーズってポルターガイストみたいな現象が起こる系ホラーなので窓ガラスが割れて外の風雨が吹き込んだりとかするんでね。ぴったりです。香りのシーンはなかったけど、風や雨、振動とはぴったりあってたと思います。とはいえ、これがホラー映画を語る上で欠くことのできない名作になったと言えるかというとそれはないです。見ても後悔しない、でも見なくても後悔しません。

 

あらすじ

1981年エドとロレインのウォーレン夫妻はデイヴィッドという子供の悪魔祓いの記録を頼まれる。同席していた青年アーニー(デイヴィッドの姉の彼氏)はエドに止められたのにも関わらず悪魔に「デイヴィッドはまだ子供なんだぞ!俺に乗り移れ!」と呼びかけてしまう。しばらく後、アーニーは恋人の職場の男性を22箇所刺して殺してしまう。ウォーレン夫妻はアーニーが悪魔の取り憑かれていたという証拠を裁判に提出することになる。調べを進めていくうち、この悪魔は自ら来たものではなく、人によって召喚されたものだということがわかった。

 

死霊館」シリーズってめちゃくちゃ怖いっていう人もいるんですけど、私的にはさほど怖くないんですよ。正直今作も笑ってしまう部分がありました。

というのはですね、「死霊館」シリーズの幽霊とか悪魔ってめちゃくちゃはっきり映るんですよ。あと見た目も今までのホラー映画でよく出てきた感じの見た目。それが手を前に出して、ウォーレン夫妻やその映画の被害者の人に突進してきたりするんです。「足速い」とか思ってしまって私は笑ってしまった。ITとかと違って幽霊がペラペラ喋るっていうのはないんですけどね。

最初のデイヴィッドの悪魔祓いのシーンは完全に「エクソシスト」なので、「エクソシスト」だ〜と思ってました。世の中の大半の人は悪魔祓いを見たことがないので「エクソシスト」やっておけばみんな「悪魔祓いだ!」と思ってしまうのでいいっていうのはあると思います。

あと私がこのシリーズで苦手なポイントは鼻白むようなテーマをはっきりわかりやすくセリフでいうっていうところですね。ダサい。今回は「愛は強さよ!」みたいなやつ。ダサい。

とはいえ、今までの2作に比べて良くなっている部分もいろいろありました。

①ミステリー要素

これですね〜。今回は割と速い段階で、この悪魔は魔女が儀式によって呼び出したものだ、ということがわかるんで、「じゃあ誰が魔女なのか?」というミステリー要素が入ります。これは面白い。

②目先が変わる(場所が変わる)

今までの死霊館シリーズ眠くなるっていう人がいたと思うんですけど、恐らくその理由の一つが場所が常に問題の家だっていうのがあると思います。いろいろ起こるんだけど、場面は常に○○家だってことですね。例えばLOTRとかだと、最初回想の後、ホビット庄→ブリー村→裂け谷とかって場所をどんどん移動することで画面の景色にも変化が出るんで飽きないんですが、これは悪魔や幽霊に取り憑かれた家族を助ける映画なので場所がずっと〇〇家なんです。○○家食堂→○○家子供部屋→○○家地下室みたいな。たまに移動してもウォーレン夫妻の家とかで結局室内。しかも観客が見慣れている普通の家とかなんです。

ところが今回は裁判の証拠集め、という側面があり、またアーニーが逮捕されちゃうのもあって、場所が問題の家だけでなく、裁判所、警察署、留置所、病院、類似の事件の現場、魔女に詳しい人の家というようにあれこれ移るので景色に飽きません。

 

というわけで割とよかったと思います〜。とはいえホラー好きなら見ておかないと損だよ!ってほどでもないので無理してみる必要はないと思います。

死霊館のシスター(字幕版)

アナベル 死霊館の人形(吹替版)