持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想151 ホーカスポーカス

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1993年。ディズニーの実写映画です。魔女裁判で有名なセイラムの3人の魔女が蘇り現代の、と言っても1993年当時ですが高校生たちが倒そうという話。SATCのサラ・ジェシカ・パーカーが3人の魔女の末っ子、美人だけどアホのサラの役で出てます。

 

あらすじ

1693年、3人の魔女はサッカリーの妹を殺し、サッカリーは猫にして不死の呪いをかけた。縛り首になる時3人は黒い炎の蝋燭に火をつけたら蘇るという魔法をかける。300年後、ハロウィンの夜、高校生のマックスとその妹ダニー、マックスが想いを寄せるアリソンは魔女を蘇らせてしまう。

 

感想

物語の舞台のセイラムっていうと有名な魔女裁判の土地ですね。でもこの物語には魔女裁判の一件は関係ありません。ハロウィンの夜、好きな女の子にいいところを見せたい高校生が禁じられたことをして魔女を蘇らせてしまい、魔女は命と若さを得るために町中の子供を殺そうとするので、魔導書を持って逃げ回りながら魔女を何とか倒そうという話。

ハロウィンの夜という時間の設定が良いですよね。魔女の格好をした大人が3人ふらふらしていてもみんな咎めない。魔女が魔女らしい発言をしてもみんなパフォーマンスだと思っちゃうんで、主人公たちに助けが入らないんですよ。これが良いピンチを作っている。

基本はコメディでミュージカルシーンもあるし、楽しく見られるハロウィン映画だと思います。特に教訓もないし、本当にただ楽しく見られるだけです。ヒロインのアリソン役、ヴィネッサ・ショウがめちゃくちゃ美人です。 強いていうならサッカリーと妹のエイミーのパート、1693年のシーンはなかなか残酷で悲しいものがありますね。魔女を1993年に倒しても、サッカリーが得られるのは成仏だけなので。キリスト教圏のキャラに成仏っておかしいですけど。

でも永遠の命、彷徨える魂に対する救済は死後の世界へいくことなんだろうな。魂の自由を得る、というのが死者の幸福なんでしょうね。