持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想160 ジャングル・クルーズ

ジャングル・クルーズ (字幕版)

2021年ディズニーの実写映画ですね。アトラクション映画の一つです。脚本はマイケル・グリーンら、監督はジャウム・コレット=セラ。

 

あらすじ

植物学者のリリーは女性であるため学会から相手にされていません。そこで弟のマクレガーに代わりにスピーチさせ、その隙にアマゾンの奥地にあるという万病を治し呪いを解く奇跡の花「月の涙」を探すために必要な矢尻を協会から盗み出します。ところが同じ時ドイツ帝国の王子ヨアヒムもそれを狙っていました。リリーと弟は矢尻を持ってアマゾンへ。月の涙を探すための船長を探すリリーたちはジャングルクルーズの船長フランクと出会います。フランクはいろんなやらせをやりながら客を楽しませる船長ですが腕は確か。リリーたちはフランクと共にアマゾンの奥地へ向かいますが、彼らをヨアヒム王子らが潜水艦で追ってきます。またヨアヒムは月の涙をめぐるトラブルから呪いをかけられ石化していたスペインの征服者アギーレ一行を300年の眠りから覚まします。

 

感想

最近のディズニーの映画って、ちゃんとしてるんだけどなんか面白くないんですよね〜の典型。ちゃんと教科書通りにきちんとしてて、美術も衣装も問題なくて、脚本も変なところはないし、ちゃんと盛り上がりも作ってあるんだけど何というか全てが読めてしまうというか。マクレガーとか魅力的なんですけど、エミリー・ブラント演じるリリーも賢くてパワフルで魅力的な女性主人公なんですが、なんか飛び抜けたところがない。ドウェイン・ジョンソンもマッチョで繊細で素敵なんですけどどうも面白くないんですよね。何でかな〜。読めちゃうからなのかな。

ファンタジー映画感想159 ミラベルと魔法だらけの家

ミラベルと魔法だらけの家 (吹替版)


2021年ディズニーアニメ。
原題はENCANTO、魔法かな?
舞台は南米、コロンビアです。魔法の才能を持つ一家でただ1人魔法のない女の子ミラベルが主役の家族の物語。

 

あらすじ
南米の奥地に魔法の力を持つ家カシータとその家に住む全員魔法の才能のあるマドリガル家。町の住民はみんなマドリガル家の魔法に頼って生活している。ミラベルはただ1人魔法のないマドリガル。家に亀裂が入り、みんなの魔法が弱くなっていることを知ったミラベルは原因究明に乗り出す。

 

感想
ディズニーなんで綺麗にまとまってるし、テーマもいいし、ミュージカル映画なんですけど曲もいいし、舞台化もできそう。キャラクターも魅力があります。教科書的に作られた魅力的なキャラクターだとは思いますけどね。でも私には割とNot My Typeの映画だったなー。なんでだろうと思うとテンポが遅いのと、話が小さくまとまりすぎてワクワク感が少ないのと説教くささが鼻につく点が好きになれないんだと思います。ディズニープラスで見ましたがつまらなくてなかなか見終わることができませんでした。解約を決意したので大急ぎで見終えたんですよ。1時間くらいの話を引き伸ばした感じ。音楽はいいんですけどね。
悪い映画ではないけど優等生的かな?これまでの映画で学んできたノウハウを詰め込んだ感じで非冒険的。

 

ファンタジー映画感想158 えんとつ町のプペル

 

映画 えんとつ町のプペル

2020年日本の映画です。監督は 廣田裕介。原作絵本読んだことある状態で見ました。これは…可哀想だけどあんまりよろしくない映画ですね。最初は絵の美しさにワクワクしたんですよ。さすがスタジオ4℃。でも話が始まると粗が目立って仕方なかった。

 

あらすじ

煙に包まれて空の見えないえんとつ町でえんとつ掃除をするルビッチ。ハロウィンの夜にゴミで出来たゴミ人間のプペルと出会う。2人はルビッチの父が生前信じていた外の世界、星空を求める。しかし星の存在を話してしまったプペルは異端審問官に追われるようになる。

 

感想

とにかく絵は美しいです。さすがスタジオ4℃
でも絵がいくら美しくても、プペルとルビッチの声優さん(窪田正孝芦田愛菜)がいくら演技がうまくても誤魔化せないものがありますよ。 監督と脚本がクソ中のクソなんですよ。口が悪くてごめんなさいね。
なんかシーンとシーンの繋ぎが唐突だし、キャラクターの心の動きが不自然なんですよ。やりたいことを無理に詰め込んでいて、それが映画にとって必要なシーンなのか誰も考えてないんですよね。考えてー!! そもそも絵本一冊分の話を2時間映画に直すのって難しいんです。それを脚本と監督がやばいせいで明らかなる時間稼ぎのシーンが延々と続くんです。

最初のハロウィンダンスのシーン、長くないですか?そのダンスシーンの中に動きがあればいいんですよ。誰か逃げてるとか何かを狙っている人と逃げる人がいて、ダンスに紛れながらチェイスするとかね。それなら意味がある。でも単なるダンスなんですよ。それも冒頭に持ってくるから意味がわからない。

アクションシーンは時間伸ばすのに使えるし、まぁ映画にはあっていいんですけど挿入が不自然。あと脚本が下手なせいなんですけど、というかこの映画の問題の全ては下手な脚本なんですけど、とにかくシーンとシーンの繋ぎが変。ルビッチがなぜ最初あそこまでしてプペルを助けたのかわからないし、その後めちゃくちゃ嫌ったのに唐突人友達になって!と言い出したのかも不明。プペルはいい声なので魅力的な気がするんですが、プペルの気持ちの変化とかプペルが何考えてるかとか完全に不明。プペル、何?

あとそもそもの話で申し訳ないんですけど世界観の設定が雑〜!!炭鉱町で煙突が多くて空が見えないのはわかります。でも異端審問官の存在する意味となんで外の世界を隠してるのかということの合理的な理由なくない?だって鉱物だか石炭だか掘り出して、絶対外に売ってるじゃないですか。意味がわからない。これね、貧民層だけ空のない環境に暮らしてるとかならわかるんですよ。でも為政者まで悪環境で暮らしてるとなると。変な側近みたいなやつに騙されてることになってるけど。なんかやりたいことだけ先に決めててそれを無理に押し付けたみたいというか。あと異端審問官に追われてる割に秘密知ってる人が多い…。

セリフも変なんですよ。時間稼ぎのための長い台詞は、まぁダメなんですけどなんで入れたのか意味はわかるんですよ。なんとかこの映画を2時間に伸ばすためですねってなるんですけど、それ以外にもある。質の悪い子ども向け映画だからいろんなこと突っ込んじゃいけないのかなーと思いきや、たまに妙に現実的なつっこみがあったり。なんか、言わせたい決め台詞があって、それを言わせるために物事の流れを無理に合わせてるんですよね。
セリフってセリフだけ先にあっちゃダメなんです。
まず人がいて、映画だとキャラクターですけど、その人の背景、置かれた状況があって、その中でその人の気持ち、動機があって、そして複数人の気持ちや行動がぶつかり合って、その中から自然に出てくるのがセリフなんです。「かっこいいセリフ思いついた!これ、言わせたいからなんか言えそうな状況作っちゃおう!」じゃダメなんですよ。それではキャラクターが生きていない。リアリティーがないんです。

あと回想の挿入が不自然。 回想って時間の流れを止めるので、基本的に現在で何か起こってる系の話だとあんまり挟んじゃいけないんですけど、この話めっちゃ入るんです。しかも現在から回想への入りが唐突だから最初回想って気が付かないんですよね。


結論、脚本と監督のやばさを絵の美しさとメインキャラの声優のうまさがカバーし切れてなくて見続けるのがしんどい映画です。人生の2時間を無駄にしたい場合以外は見る必要なし。逆に言えばクソ映画マニアは見るべき。お金をかけても、声優が良くても、クソ映画って作れるんだな!という例。2020年クソ映画・オブ・ザ・イヤーですね。この映画最高って言ってる人は原作者の信者か、ろくに映画も見ていなければ本も読んでない、漫画もアニメも見ていない人だと思います。

ファンタジー映画感想157 パイレーツ・オブ・カリビアンカリビアン 最後の海賊

 

 

2017年。パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの5作目でこの後作られていないので、パイレーツシリーズ最後の作品ですね。

監督はヨアヒム・ローニング。

 

あらすじ

ウィルとエリザベスの息子ヘンリーは父をフライングダッチマン号の呪いから解放しようと「ポセイドンの槍」を探そうとしている。同じ頃魔女の疑惑をかけられた天文学者のカリーナは英国軍に追われていた。カリーナは顔を知らない父が残した手帳を使ってポセイドンの槍の場所を突き止めたが女であるため難儀しているのだった。銀行強盗に失敗したジャック・スパロウはカリーナを囮に逃げる。ジャックはついていないせいで仲間に見捨てられついにはコンパスを手放そうとする。ジャックのコンパスは北を指さないが求めるものを指す。ポセイドンの槍を探すにはジャックのコンパスが必要なのでカリーナとヘンリーはジャックを探す。少年ジャックによって魔の三角水域に閉じ込められ陸に上がれない体にされたサラザールはジャックへの復讐を目論む。一方バルボッサは今やカリブの海賊をまとめ艦隊を指揮していたがサラザールに捕まりそうになる。それぞれがポセイドンの槍を求めて海に出る。

 

感想

それぞれの思惑が絡みすぎてあらすじがすごい面倒臭いんですけど、要はジャックとカリーナとヘンリーとバルボッサはワンチームでポセイドンの槍を探してサラザールを倒そうっていう話です。

これも見るのが大変でしたね〜。話がめんどくせ〜。でもまぁシリーズ最終話としては良かったと思います。旧3作の最後でウィル・ターナーが10年に一度した陸に上がれない体になっちゃってエリザベス可哀想だなって感じでしたけどラストで息子とその彼女によってウィル帰って来れて、オーランド・ブルームキーラ・ナイトレイも出演しましたし。最初から見ていた人間としては感動。そしてバルボッサはずっと魅力的なキャラでしたけどこの5作目でバルボッサの娘(そうです、カリーナです)が出てきたわけですが、バルボッサの役者さん(ジェフリー・ラッシュ)が上手いのでちょこっとしたセリフだけでバルボッサのずっと合わなかった娘への気持ちがよく出ていたので、最後娘のために命を差し出しても違和感がなかった。

でもまぁ普通にやれば話としては1時間くらいだったのを2時間に引き伸ばしましたねって感じの話だったなぁ。

アクションはそれほど良くはないですね。でも美術や衣装はやっぱり最高です。

ファンタジー映画感想156 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉

 

 

2011年。パイレーツシリーズの4作目です。監督は前三部作と変わってロブ・マーシャル。ウィル・ターナー、エリザベス・スワン、ノリントンは退場して代わりにペネロペ・クルス演じる女海賊アンジェリカが登場します。みんな大好きバルボッサは続投です。義足になってますけど。さらに今回は超有名海賊のマーシャル・ティーチこと黒髭が出てきます。そして人魚!メイン人魚のシレーナはあんまり可愛くなかったですけど、最初に出てくる人魚は可愛かったですね〜。アマンダ・サイフリッドかな?と思ったらジェマ・ワードという方でした。

 

あらすじ

ジャック・スパロウは英国国王に永遠の命を手に入れられるという「生命の泉」を探せと命じられる。ジャックは断るがそこで王室の名の下に海賊行為を行う公賊となったバルボッサと再会。バルボッサはジャックから奪ったブラックパール号を黒ひげに奪われていた。ジャックは、かつての恋人だった女海賊アンジェリカと再会する。アンジェリカは史上最恐の海賊・黒ひげの娘で、黒ひげがバルボッサに殺される予言があるので彼のために「生命の泉」へ行くと言う。黒ひげがブラックパール号を持っていたことからジャックは彼らに協力することに。泉での儀式に必要な人魚を捕らえ、彼らは生命の泉を目指す。

 

感想

映画としてはあんまり良くなかったですね〜。何がダメだったのか。 アクションは良かったんですよ。まずギブスくんがジャックと間違えられて裁判にかけられて、そこへジャックが裁判官に変装して登場、みんなを煙にまいて助けるところはジャックのユーモラスな性格を良く描いていたし、その後の国王と軍から逃げるアクションも良かったです。偽ジャックにアンジェリカとの戦いもアイディアいっぱいで良かった。こういうアクションに関してはさすがですよね。面白い。人魚が美しく恐ろしい、というのも人魚の涙が生命の泉の儀式に必要っていうのも良かったと思います。堅物の宣教師と人魚の恋もよかったんじゃないでしょうか。 良くなかったのはやっぱりアンジェリカのキャラかな。中途半端なんですよね。ペネロペ・クルスだし、ディズニーだし、ジャックの元カノだし、と言うことで完全に悪くはない、本当はいい子だけど、でも女海賊として魅力的な程度には悪い、と言うキャラにしようとした結果、中途半端な甘ちゃんになってしまった。せっかく航海士なのに十分な能力の高さを見せらませんでしたしね。頭も悪くはなさそうだけど十分賢いところは見せられなかったし。 黒ひげも今回のメインキャラで悪役なのに半端でした。まず、彼の黒魔術設定、いる??かなりいらない設定でした。黒ひげの部下はみんなゾンビとか人形の呪いとかいらなかったですね〜。対して使うシーンなかったし。そして黒ひげのアンジェリカに対する態度もはっきりしませんでした。娘は大事なのか、それとも娘にも冷酷なのか。まぁ冷酷だったんですけど。 その辺がはっきりすればもっと面白くなったかもしれません。

一作目が成功したのはバルボッサが魅力的だったのもあるかもしれないですね。敵方に悪いけどどこかユーモアがあるバルボッサやアホの二人組がいたのが。

 

 

ファンタジー映画感想155 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(字幕版)

2007年。監督も脚本も1作目、2作目と同じです。この後パイレーツシリーズは2011年に4作目の「生命の泉」を出しますが、監督はロブ・マーシャルに変わります。2017年の5作目「最後の海賊(原題:Dead Men Tell No Tales)は更に別の監督、ヨアヒム・ローニングです。

2作目、3作目でデイヴィ・ジョーンズ編は終了ですが、ほんとこのデイヴィ・ジョーンズ編つまんなかったな〜!何がつまらないって話が複雑すぎるんですよ。ややこしい。キャラクターを一筋ではいかないキャラにするためにそれぞれに動機を持たせて対立するよう設定したらそれが複雑すぎてややこしくなっちゃったんですね。対立関係は物語にスパイスを加えるので重要なんですけど、対立を複雑にしすぎたんです。ジャック・スパロウデイヴィ・ジョーンズ東インド会社ベケット、くらいまでならいいんですけどさらにノリントン、エリザベス、ウィルまで対立に加わったせいでめんどくせえなって感じになってるんです。ぶっちゃけノリントン重要じゃないんだから対立させなくていい。私はノリントンで好きですけど。ポッターでいうとルシウス・マルフォイ大好きなんでノリントンも好きなんですよね。気取った小物の綺麗な顔した悪い奴にすぐ好感持ってしまう。

 

あらすじ

ジャックを蘇らせたいウィルらは蘇ったバルボッサと共に世界の果てへ向かい、なんとかジャックとも再会する。ジャックたちはベケットと戦うため海賊評議会に向かう。揉めながらも海賊たちは人の体に閉じ込められた海の女神カリプソの解放とベケットとの戦闘に合意する。

 

感想

枝葉を削ぎ落とすと、要は海賊たちが集まって東インド会社と戦って勝つ話なんですけど、枝葉がくそ多いせいでわけわかんなくなってるんですよね。あと私がこの話好きじゃない理由って私が結構好きだった端役がほんと意味なく殺されるってのもあると思います。エリザベスのお父さんとかノリントンとか。特にエリザベスのお父さん死ぬ必要全くなかったじゃん?あとウィルがフライング・ダッチマンの船長になって10年に一度しか陸に上がれなくなる意味なんかあった?別にいらなくね?デイヴィ・ジョーンズカリプソの恋愛も最後デイヴィ・ジョーンズの死にカリプソあんま関わってないから意味薄かったし。盛り込んだ物語に意味が結構ないんですよ。しっかりして欲しい。とりあえずスタッフがジャックとエリザベスが好きだっていうのは非常によく伝わりますが、好きすぎて物語がつまらなくなってるというか。

あと錯乱したキャラクターが幻影を見るシーンが入ってる映画って大抵碌でもないですけどこれもそれですね。ジョニー・デップがうまい役者だからなんとか見れてるけど、これ演技の下手な役者がやったら見ていられないぞ、という感じだった。いや〜クソでしたね〜!金はかかってるし役者も上手いからなんとか見れるけど、脚本家はよくこれ書いたしOKした方もOKした方ですよ、という感じ。

大ヒット映画三部作の最終章だから豪華にしようとしたのが変な方向に行っちゃったんでしょうね。やるならLOTRやポッターのように原作のあるやつでないと。一作ごとに作って脚本考える話だといきあたりばったり感出ちゃうんで。

ファンタジー映画感想154 パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (字幕版)

2006年、パイレーツシリーズの第二弾ですね。やっぱり前作より落ちる。三部作にして儲けたい気持ちはわかるんですけどね。キャラを深めようとしてつまらなくしている。でも予算かけてますから一定のレベルがあります。

 

あらすじ

ウィルとエリザベスの結婚式の日、東インド会社ベケットが逮捕状を持って現れ、ジャックのコンパスと引き換えに助けると言う。一方ジャックはデイビィ・ジョーンズから逃れながらデッドマンズ・チェストの鍵を探す。ウィルはジャックを見つけるがジャックは人喰い部族に捕まっていた。

 

感想

パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの2作目です。結局今の所5部作ですけど。デイビィ・ジョーンズ編とでも言いましょうか。正直長さの割にそんなに面白くない。でもお金のかかった話なので見応えはあります。エリザベスはますます海賊になり、ウィルは父親と再会、ノリントンは落ちぶれて、ジャックの北を指さないコンパスの謎が解け、最後は死んだはずのバルボッサも帰ってくる。なかなかの盛り上がりですね。

でもちょっと制作陣がジャックを好きになりすぎたかなーーという感じがある。こんなにスタッフが主人公を好きになると映画ってつまんなくなるんですよ。この傾向時々見られます。スタッフの主人公への気持ちはフラットな方がいい。美術、音楽、衣装等流石の超大作なんで不満はないんですけど、とにかく見続けるのがしんどいのは話が複雑すぎるんですよね。複雑すぎるところは前回バルボッサの手下で面白かった二人組が解説してくれるんですけど、解説しなきゃわからないような筋立てはそもそも良くないんですよ。二人組の1人が宗教に目覚めちゃったのも面白くないですし。面白い続編を作るのって難しいなぁ。