持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想94 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 (字幕版)

2011年。7年の成長を見守ると流石に感慨深い。私のお気に入りシーンはマグゴナガルの「この呪文使ってみたかったんです」とネビルの男らしさ。そしてスネイプは美味しいとこ持ってくな〜!好き!最後はちゃんとホグワーツで終わるのもよかった。

 

あらすじ

ハリーたち一行は残りのホークラックスを探してグリンゴッツに押し入り、ホグワーツに戻る。そこへ不死鳥の騎士団やヴォルデモート派も集まり最後の決戦へ。ハリーはスネイプの記憶から自分の秘密を知る。それは彼自身が最後のホークラックスであると言うことだった。ヴォルデモートを倒すためにハリーは死なねばならない運命にあった。

 

感想

死の秘宝は最終巻、ホークラックス(日本語訳は分霊箱ですね。先に英語の本を読んで訳が分からずずっとホークラックスって呼んでたのでその呼び方が抜けません)は六巻登場で思いつきじゃんとか、蘇りの石意味なかったねとかそう言う気もしないではないのだが、最後に上手くまとめたなぁ。ポッターとキリストの重ね方は西洋文化圏ならでは。ナルシッサがヴォルデモートに嘘をつくのも良かった。マルフォイ家が去っていくのも。ずっとポッターを見続けてきた人でマルフォイファミリー嫌いな人います?なんだかんだ好きだったんじゃないのかな。

この物語の悪役、ヴォルデモートって人間なんですよね。別に特別な生まれというわけでもなくて、ただの性格の歪んだ魔法使い。その矮小さ、哀れさを実感した最終作でした。キングスクロス駅のベンチの下で小さな弱いヴォルデモートが息をしているのを見つけるシーン、良かったですね。最後エルダーワンドを捨ててしまうのも良かったですね。ポッターって割とオタク向けの映画で、8作完結しても映画賞は取らなかったわけですが、最終作は気合が入って映画として美しく意味のあるシーンが多かったんじゃないかと思いますね。長い時間見続けてこちらもハリーと一緒に長い旅を経験して何か変わった気がする、そういう映画でした。長い映画にはそれなりの意味がありますね、というお話。