持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想87 ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターと賢者の石 (字幕版)

観てるけどファンタジー映画感想シリーズにあげてなかったやつ見直し企画。

2001年の映画です。ポッターシリーズの一作目ですね。これはローリングが原作通りにしてくださいと頼んだやつで、そのために映画としてはテンポが悪い。本と映画脚本って違うのだが、その辺がよくわかってない人って原作通りにしてくださいっていうんですけど、そういう話ではないんだけどな。本や漫画は自分のペースで読めますから細かいところまで書いたっていいし、いくらでも回想していいし、まぁ程度はありますけど、でも映画って作り手の提示するペースで全員で見させられるんですよね。だから観客全員にとって心地いいスピードで進まないといけないのでオタクの喜ぶ枝葉にこだわってると話が転がらないんですよね〜。。

 

あらすじ

従兄弟一家と暮らすハリーに魔法学校の入学案内が届く。ヴォルデモートという闇の魔法使いに両親は殺され、ハリーは不思議な力で生き残り、その男は生き返ろうとしているらしい。復活に必要な賢者の石が学校に隠され狙われていると知ったハリーは親友のロンとハーマイオニーと共に戦う。

 

感想

美術も衣装も良い。賢者の石のプラスチック感を除けば。あれはよろしくなかったなぁ。でもホグワーツ城も素晴らしいしいいと思います。さすがお金のかかった大作映画。

キャスティングについて言えばハリー役もハーマイオニー役もいい子役見つけてきたな〜という感じ。みんないい役者になりましたね。私、映画の特典ディスク見るの大好きなんですけどポッターは見てないんですよ。特典付きのを買ってない。だからどういうふうにオーディションしたかとか全くわからないんですが、でもダニエル・ラドクリフくんなんて原作の描写と違うの目の色だけですからね。原作は緑。

ストーリーは、と言えば一作目なので闇度も低く普通の児童小説という感じ。親のない子がいじめられていたんだけど実は生まれながらに特別な人物で、とかね。魔法界へ入るところワクワク感は素晴らしい。ロンドンでレンガのかべが開いてダイアゴン横丁に入るくだり、ワクワクです。子供の夢。クィディッチは2作目3作目となると車酔いするがこの頃はそうでもないです。最後賢者の石に辿り着くまでのいろんな課題ですけど、正直日本の子供向けの物語に出てくるくらいの難易度です。論理パズルとか。あれ、映画でカットされちゃって残念でした。でもチェスのシーンは良かったですね。クィレル先生の後頭部にヴォルデモートをくっつけてる姿、ホラーで良かったです。日本の民話に出てくるご飯を食べないお嫁さんのお話みたい。