持丸のファンタジー映画感想

基本ネタバレなしのあらすじと感想で構成されています。ファンタジー映画である限りどんなC級であろうと見なければならない呪いにかかっています。記事の頭に画像があるのはリンクで飛べます。

ファンタジー映画感想146 ラーヤと龍の王国

ラーヤと龍の王国 (字幕版)

2020年ディズニーアニメ。アジアが舞台の話ですねー。実は私の故郷にも人々を守るために命を落とした龍の伝説があって、私はそれを聞いて育ってきたのでなかなかこの話は感慨深かった。 ドラゴンって西洋と東洋とでかなーり違うんですよ。西洋ではドラゴン、竜は悪の化身です。黄金を好み、人を殺す。東洋のドラゴン、龍は神聖な生き物、雨を降らせるものですね。この映画の龍シスーは東洋のドラゴンです。雨と平和の生き物。人は水がなければ人は生きていけない。だからドラゴンのイメージもかなり違います。西洋は火のイメージですね。

 

あらすじ

昔クマンドラでは怪物ドルーンが人を石に変えた。龍は人々を救うために自らを犠牲に石を作り怪物を封じた。世界は救われたが国は5つに分断、争うように。500年後ハートの姫ラーヤはファングの姫に騙され龍の石が割れドルーンが蘇った。ラーヤは龍と共に割れた石を集め石化した人を蘇らせる。

 

感想

これはかなり気合の入った作品で評価も高いです。私もよかったと思った。無理がないです。絵も綺麗だし音楽もいいし、舞台はアジアっぽいんですけど、五つに分かれた国全てがそれぞれ違う特徴を持ったアジアの国なんですよね。日本ぽいとこはないですけど。東南アジア系かなぁ。アジアといえど違うアジアなので目先も変わって飽きないです。

キャラクターの行動や気持ちに納得できないところも違和感もありません。時間配分も適切。説明不足もないです。素晴らしいのでこれは是非見てほしい。シスーのキャラがちょっと軽い、と思う人がいるかもしれませんけど、シスーはこの手の映画なのでこれでいい思います。

クライマックス、ラーヤの決断はかなり胸にきますね。 あと石化した人が大体みんな手を揃えて雨を受けようとするような、祈りのような姿勢で石化するんですよ。あ、最後龍が雨を降らせてその水を受けて蘇るんだろうなー、と思うんですけど良いポーズでした。

これは見た方がいい映画。各国で龍の石のかけらを集めると同時に仲間も増えていくんですけど、船長兼シェフのブーンも、赤ちゃん詐欺師のノイも戦士のトングもいいキャラですね。ブーンが1番東アジアっぽい見た目ですね。 ツーブロックのナマーリは悪役に近いキャラなんですけどアジアの話なんで単純な悪玉ではないです。とりあえずこれは見てほしい〜!いい映画です!